社長!その程度のコストカットで利益は生まれません!!いよいよ発売です

成果の出るコスト削減の基本を学ぶ

長引く不況の中で多くの企業がコスト削減を行っています。しかしながら電力量は高騰、円高による輸出企業の打撃、グローバルでの価格競争など、企業の売上減少圧力も強まっています。

利益を得るには、適正な売り上げを維持しつつ、コストを低減させることが何より大切です。

まずは決算書を読み、経営の現状を踏まえた費用削減ができるかどうかが企業の体質を強化する第一歩です。

  • コストの増加に頭を悩ませている
  • 利益をいかに創出する方法を身に付けたい
  • 現在のコストが適正かわからない

など、少しでも該当する経営者様、創業者様にピッタリの本が出版されます。

 

中小企業診断士として、これまで5500社を超える中小企業の経営指導、営業指導、コスト削減指導に携わってきた吉岡行雄先生がコスト削減の実践本「社長!その程度のコストカットで利益は生まれません!!」を出版されます。

「ウチはまだまだ大丈夫」と思っている経営者様、経営環境の変化の速さは非常に速いのです。今からコスト削減のための取り組みを行うことが大切です。

利益を出すには、

  • 売上を伸ばす
  • コストを売り上げの変化以上に低く抑える

という取り組みが必要です。

その中でもコスト削減は削減した金額がそのまま利益に直結します。

正しいコスト意識を持つことから中小企業や零細企業であっても、強い経営力を身に付けることは可能です。

経営の悪化を外部環境のせいにばかりしていませんか?

そのようにかんがえるばかりではなく、自社の内部の改善点に目を向けてみましょう。経営力改善のきっかけは必ずあります。

 

当書籍が経営に悩むすべての経営者様・創業者様のお役に立てればうれしく思います。

書籍は2012年6月20日より発売予定です。

2012年6月25日Amazon「経営」カテゴリのランキングで3位になりました!!

 

コスト削減を実践するセミナーも開催予定です

中小企業・零細企業の経営者の皆様に、コスト削減を実践し、利益を創出するためのセミナーも行う予定です。
日程など決まりましたら、また告知いたします。

中小企業の経営における資金繰りの大切さ

中小企業・零細企業だけでなく、個人商店などの事業を継続するために絶対必要なこと。
それは「お金が回る」ことです。
収入があり、支払いが滞りなくできる。

この状態さえ作ることができれば、事業は破綻したりはしません。
事業が赤字でも資金繰りさえしっかりしていれば事業は継続できます。
黒字でも資金繰りの管理に失敗すれば、事業は継続できず倒産となってしまいます。

当たり前と言えば当たり前ではありますが、実際の経営上でここの部分はしっかり理解して経営が行えているかというとそうでない場合があります。
売上は頑張ってあげているけど、資金繰りがいつも厳しいと感じることはありませんか?

 

資金繰りが苦しいということで、相談に来られても、その時点でジリ貧になっていて、手の施しようがないという場合もあったりします。

経営における資金繰りについて、わかっていないという状態が出てきているというのは、つまり資金繰りというのが「わかりにくい」からだと思います。

なぜわかりにくいかというと、帳簿上(損益計算書や貸借対照表など)からは資金繰りが把握できない場合があるからです。帳簿上の利益とお金の出入りが一致していないからこそ「黒字倒産」などという状況がうまれるわけです。

またその程度の状況であれば、まだましなのですが、資金繰りの管理をおろそかにしているうちに、経営が負のスパイラル(たとえば、売上減少→資金繰り悪化→借入増加→さらなる資金繰り悪化)に陥ってしまい、泥沼化してしまう状態が非常に問題だったりします。

ですので、経営状況にほんの少しでも陰りが見えてきた場合には手を打つ必要があります。

「あと数か月我慢すれば、景況は良くなるだろう」という楽観的な思考による現状放置は非常に危険です。

手の打ち方がわからないという場合は迷わず相談を、ということになります。

  • 資金繰りについて、不安がある。
  • 資金繰りというけど詳しいことはよくわからない
  • これから起業・創業予定だが、会計のことに疎い

など、少しでも該当すれば、迷わずご相談ください。

資金繰りは経営において非常に重要です。疎かにせずに、よくよく理解して事業を発展させていきましょう。

当事務所のホームページのコラムでも資金繰りについて書いております。これからも情報を追加していきますので、参考にしてください。

 

中小企業の販売戦略 価格設定や売り方

単なる割引ではなく、利益の出る価格設定

中小企業にとっては、集客と既存客のリピート化ということは非常に大きな課題であり、集客のために時として値下げをせざるを得ないということがあるかもしれません。それで利益が出ればよいですが、必ずしも利益が出ないこともあります。

集客のために、
 ・特価品の広告を出して客を呼ぶ
 ・季節ごとにセールを実施し、値下げをする
ということは良く行われるわけですが、これが定常化すると値下げのタイミングだけ来店する客ばかりになってしまいかねません。

同じ値下げでも、
 ・2着目半額
などを行った場合はどうでしょうか?紳士服屋さんなどでよくおこなわれていますね。

この場合は、2着目は半額という大きな値下げをしていることになるので、利益を圧迫するという計算になるかもしれませんが、「1着目が売れている」という前提で考えると
 ・従業員が顧客に商品を売るための時間(人件費)
 ・店舗の固定費
については、1着だけした売れなかった場合も2着売れた場合も同様です。つまり2着目が売れた場合は、その値段の原価を引いた残りの値段がまるまる利益となるとも考えられるのです。
お店側も在庫リスクを抱えるよりも買ってくれる人に売ってどんどん商品を回転させるということで利益をしっかり稼げます。

(例)
 20,000円の商品 原価は3,000円
 1つ売るのにかかる人件費が7,000円、テナント料などの固定費が6,000円とすると、利益は4,000円です。
 ここで、1つ購入したお客様が2つ目を半額で追加購入した場合はどうなるでしょうか?
 人件費は1つ売っても2つ売っても変わらないし、固定費も同様と考えると、2つ目の金額10,000円から
 原価を引いた7,000円がまるまる利益となります。

という風に考えられるのです。
もちろん、個別にこのように考えても総額でそもそも目標の売上や集客ができていない場合は、赤字になってしまいますので、うまくいかない場合もあります。ここは気を付けないといけないのですが、その場合でも一人のお客様に追加購入していただき客単価を上げることは非常に重要です。

これを一律25%OFFなどにしていた場合、1着だけ買って帰るひとが増える可能性があります。そうなると利益そのものが圧迫されるということになりかねません。

現状の集客状況や客単価を考えて、どのような方策を取れば、利益を確保できるのか?またはどのような価格政策をとると客単価を上げられるのか?という点で改善点を考えて見ましょう。

単純な値下げにならないプラスアルファの知恵はとても大切です。
そのためにも、現状の客数や固定費、人件費などの情報を整理してみることは重要な取り組みです。

どのように考えればよいかわからないという場合は、気軽にご相談ください。小さな会社でもできる取り組みをお手伝いいたします。

中小企業経営でも従業員のメンタルヘルスを考える

中小企業の従業員のメンタルヘルスの視点での経営改善

近年、職場のストレスや鬱についてのニュースが出る機会が増えてきています。職場における人間関係や仕事の成果など様々なプレッシャーの中で大きなストレスが生まれており、「メンタルヘルス」に目を向ける必要があるご時世になっています。これは中小企業の経営においても対岸の火事ではなく、「人」が重要な経営資源であることを考える場合に避けて通れない課題であるといえますね。
国としても職場のメンタルヘルス対策を義務化する方針も出てきており、しっかりと目を向ける必要があるでしょう。

人材=人財と言える重要な経営資源として

起業において重要な人・モノ・金・情報という資源の一角である「人」がいかに大切にその力を発揮させるのかは重要なテーマです。

中小企業においても
 ・経営目標を達成するための前向きな従業員の取り組み
 ・現行業務を改善するための従業員の取り組み
 ・成果に対しての評価や、自身の将来に明るい未来を描けるビジョン
という視点で、人材の力を出すための経営改善をするとともに、
 ・過度なストレスで、人材のもつ潜在力を削がないように
 ・人間に「心」があり、鬱やストレスを根性論で語らない
ようなバランス感覚が求められます。

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仮説と実証の積み重ねと変化 | 中小企業の経営改善

科学的姿勢と中小企業の経営戦略

中小企業の特性の一つは、小規模であるがゆえに小回りが利くことであります。機敏に柔軟に変化に対応することができるというのは中小企業の強みの一つであり、それができていないのであれば、もしかしたら、自社の強みの一つをつぶしてしまっているかもしれませんね。

柔軟で、変化を受け入れるという意味では、科学の世界で起こっていることが参考になるかもしれません。以前も書いたことがあるのですが、先日、ニュートリノが光よりも早く進むという驚きのニュースが世界をにぎわせました。その後その実験の一部に不備があったことがわかり、再実験するというニュースが出ておりました。

ニュースだけ見ると、「ふ~ん、そうなんだ」で終わってしまうかもしれませんが、一連の流れは、経営戦略や経営改善を考える中で参考になる教訓が多く含まれているように思います。
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ノンアルコール飲料競争、市場の機会 | 中小企業の経営改善

新たな機会の創出

ビール飲料などについては、市場の縮小が続いているようですが、非ビールである、チューハイやノンアルコールビールの市場は増えている傾向があるようです。
最近はノンアルコールビールが人気のようで、アサヒもノンアルコールビールに再参入し、シェア拡大を狙っているというような話題も出てきています。

一つの商品カテゴリーが永遠に拡大していくということはありません。
時の流れとともに、
 市場が縮小する
 市場が飽和し、横ばいになる
などの状況はいつか訪れるものです。

その中でいかに新しい活路を見出すか、ということは中小企業の経営においても非常に参考になるところです。

ノンアルコールビールにおいては、
 法規制の強化
という側面と
 消費者の健康志向
という側面から、新たな機会として認識されたという部分があるでしょう。市場の変化に消費者の支持も集まったというところです。
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農商工連携など、中小企業の経営におけるコラボレーション

中小企業の経営改善における”コラボレーション”

経営環境が複雑になってきていたり、厳しいもので会ったりするときに、自社だけの動きや資源だけでは限界が出てくる場合もありますね。もちろん限界と思っている壁が考え抜いたビジョンと経営戦略で乗り切れることも往々にあります。そのような自社の生産性の向上とは別に、他社とのコラボレーションということも重要になってきていることが農商工連携支援などのポイントで、中小企業の経営においても考慮に入れたいところです。

農商工連携事業で見ますと、国の施策としても農商工連携促進法により、中小企業者を支援しようとする枠組みができています。ポイントは、
 ・農林漁業者と中小企業が有機的に連携し、
 ・お互いの経営資源を活用し
 ・新商品、サービスを開発し
 ・経営改善を実現する
ということです。
連携法により国から認定されたら、補助金や融資、保証といった支援策を活用できるわけですね。
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基本の5Sなど、できる取り組みからの中小企業の経営改善

5S活動など基本の大切さ

「整理・整頓・清潔・清掃・躾」を5Sと言いますが、意外と難しくできていないなーとおっしゃる社長さんも多いです。
しかしながら、このような基本的な取り組みを大切にされている会社は、そのほかの部分でも元気であります。

5S活動の何が良いのでしょうか。
 ・社内の整理整頓及びクリンネスが行き届くことで、無駄な資材が減り、不良品の発生も少なくなる
 ・常に整った環境が維持されているため、業務の流れも効率化する
 ・5S活動を維持するために社員自らが参画する
 ・社員の参画により、コミュニケーションが活性化し、新たな改善提案が出される
など、単に整理整頓がされるだけにとどまらない効果が出るために製造業などで徹底されているわけです。
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値下げ競争を避けるため 中小企業の経営戦略

中小企業は値下げ競争に陥らない対策を

当たり前の話ではありますが、「価格」の競争はできる限り避ける方が良いでしょう。特に中小企業において価格で選ばれる状態というのは苦しいところであります。

牛丼各社が値下げをしきりにしておりますが、最近では、値下げをしても他社が追従しないという状況が生まれています。
 ・原材料の値上げ傾向が続き、値下げ余力がない
 ・顧客が同じ値下げキャンペーンに飽きてきている
というようなことが考えられますが、単純な価格競争を続けることは大企業であっても難しいことの表れでしょう。
今後原材料価格が低下してさらなる値下げ余地が出てくる可能性もありますが、価格競争に陥らない独自のベネフィットの作りこみが経営戦略上重要になってきています。これは中小企業においても同様の課題であります。

売りたいものの値下げをしないための対策を検討することは中小企業の経営改善においても非常に重要な戦略となります。
 ・価格の比較に陥らない他のベネフィットを強調する
 ・値下げをする場合もお客様にプラスアルファの提案で、客単価の維持・向上を検討する
 ・プレミア感を演出するさらなる強みと品質を追求する
といった対策は是非とも考える必要があります。

もちろん値下げにかかわらず、業務の効率化と原価低減努力は利益に直結する対策ですので並行して検討する必要があるでしょう。
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中小企業の経営戦略 – ビジョンの立て方

中小企業の経営ビジョンをいかに作るのか

資金調達や、業績向上のためには、経営戦略が欠かせません。しかしながら、多くの中小企業にとってそんなに都合よく経営戦略が出てくるのであれば、苦労はしません。

ご支援している企業様においても、やりたいことは何となくあっても戦略に落とし込めなかったり、目標が曖昧で戦略が総花的であったりなど様々な問題があります。そのようなあいまいさが残ってしまうと、いざ実行の際に、現場では戦略や目標が「使われない」という状態が出てきてしまいます。

創業時などでも資金調達の際に、経営計画を書きますが、それが「資金調達」のための目標になってしまっており、資金調達ができた後は、書いた計画が日々の計画の中で忘れ去られてしまうということが起こってしまいがちです。これでは本末転倒というものです。

経営計画も、経営戦略もいきなりできるわけではありません。経営の仕組みとして、計画や戦略を立てられる組織になっていくためには、そのあたりはある程度の段階を踏んで身に着けていくという考え方も必要になってくるでしょう。

では、具体的にどのようなステップを踏むべきか?
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