タグ別アーカイブ: マーケティング

ノンアルコール飲料競争、市場の機会 | 中小企業の経営改善

新たな機会の創出

ビール飲料などについては、市場の縮小が続いているようですが、非ビールである、チューハイやノンアルコールビールの市場は増えている傾向があるようです。
最近はノンアルコールビールが人気のようで、アサヒもノンアルコールビールに再参入し、シェア拡大を狙っているというような話題も出てきています。

一つの商品カテゴリーが永遠に拡大していくということはありません。
時の流れとともに、
 市場が縮小する
 市場が飽和し、横ばいになる
などの状況はいつか訪れるものです。

その中でいかに新しい活路を見出すか、ということは中小企業の経営においても非常に参考になるところです。

ノンアルコールビールにおいては、
 法規制の強化
という側面と
 消費者の健康志向
という側面から、新たな機会として認識されたという部分があるでしょう。市場の変化に消費者の支持も集まったというところです。
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値下げ競争を避けるため 中小企業の経営戦略

中小企業は値下げ競争に陥らない対策を

当たり前の話ではありますが、「価格」の競争はできる限り避ける方が良いでしょう。特に中小企業において価格で選ばれる状態というのは苦しいところであります。

牛丼各社が値下げをしきりにしておりますが、最近では、値下げをしても他社が追従しないという状況が生まれています。
 ・原材料の値上げ傾向が続き、値下げ余力がない
 ・顧客が同じ値下げキャンペーンに飽きてきている
というようなことが考えられますが、単純な価格競争を続けることは大企業であっても難しいことの表れでしょう。
今後原材料価格が低下してさらなる値下げ余地が出てくる可能性もありますが、価格競争に陥らない独自のベネフィットの作りこみが経営戦略上重要になってきています。これは中小企業においても同様の課題であります。

売りたいものの値下げをしないための対策を検討することは中小企業の経営改善においても非常に重要な戦略となります。
 ・価格の比較に陥らない他のベネフィットを強調する
 ・値下げをする場合もお客様にプラスアルファの提案で、客単価の維持・向上を検討する
 ・プレミア感を演出するさらなる強みと品質を追求する
といった対策は是非とも考える必要があります。

もちろん値下げにかかわらず、業務の効率化と原価低減努力は利益に直結する対策ですので並行して検討する必要があるでしょう。
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価格競争に陥らないために | 中小企業の戦略

家電に見る市況。中小企業への教訓

近日、自宅の引っ越しをいたします。引っ越しに際して、長い間使用していた家電の買い替えをいたします。
今回は大手の家電量販店で購入いたしましたが、いやはやなかなかお金もかかりますね。歳末にちょっと大きな支出です。
お店でじっくり価格を見てやはり驚いたのは、液晶テレビの価格の下落でした。あとブルーレイディスクレコーダーもそうですね。どちらも1,2年まではまだ価格もそれなりでしたが、地デジ切り替えが終わった後でしょうか、急激に値を下げているように見えます。40インチクラスの液晶テレビも現在は非常に値を下げております。私が以前購入していた13インチの液晶テレビの当時の価格と同じか、それより安いくらいの値段で購入できました。これには驚きです。
ブルーレイディスクレコーダーも以前は10万円前後といったところですが、2万円台~3万円で購入できてしまうわけです。

市場にも影響が出ており、液晶の生産縮小など国内メーカーも非常に苦しんでいますね。

翻って、白物家電はまだそれなりの価格で販売されているように見えます。海外メーカーとの競合が少ないからでしょうか。

避けるべき価格競争

ここで起こっているのはやはり価格競争という事になります。
競合が増え、供給過剰になり、想定以上の価格下落が起きているのでしょう。購入する側からすると価格が安くなるのは結構なことではありますが、企業の業績が著しく悪くなる事は回りまわって顧客の生活を悪化させる要因になってしまいます。何事も過剰な状況は避けるべきでしょう。
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中小企業の「売れる」の仕組みづくり

いかに売っていくのか、どうすれば買いたくなるのか

中小企業・零細企業・個人事業の経営者様にとって、いかに「売れる」ようにするか、日々悩み続けておられますね。
様々な経営者の人のお話を伺っていると、その人ごとに「やりたい」という大きな気持ちを持っておられます。これはとても素晴らしいことです。
しかしながら、その気持ちと裏腹に、なかなか成果が出ない場合もあるのです。素晴らしいサービス・商品があっても必ずしも売れるとは限らない。ビジネスの難しい点です。

マーケティングの仮説のなかで「AIDMA」の法則というのがあります。
・Attention(注意)
・Interest(関心)
・Desire(欲求)
・Memory(記憶)
・Action(行動)
の頭文字をつなげたもので、消費者の購買に至るまでの心理プロセスの仮説です。
消費者は、サービスや商品にまず「気づき」「興味を持って」「欲しくなって」「記憶して」「購入する」のです。

事業者の側から考えてみると、まずお客様に「気づいてもらい(A)」、「興味を持って、欲しくなってもらい(I・D・M)」、「買ってもらう(A)」ために、いかにマーケティングの取り組みを行っていくのかということになります。
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