中小企業は値下げ競争に陥らない対策を
当たり前の話ではありますが、「価格」の競争はできる限り避ける方が良いでしょう。特に中小企業において価格で選ばれる状態というのは苦しいところであります。
牛丼各社が値下げをしきりにしておりますが、最近では、値下げをしても他社が追従しないという状況が生まれています。
・原材料の値上げ傾向が続き、値下げ余力がない
・顧客が同じ値下げキャンペーンに飽きてきている
というようなことが考えられますが、単純な価格競争を続けることは大企業であっても難しいことの表れでしょう。
今後原材料価格が低下してさらなる値下げ余地が出てくる可能性もありますが、価格競争に陥らない独自のベネフィットの作りこみが経営戦略上重要になってきています。これは中小企業においても同様の課題であります。
売りたいものの値下げをしないための対策を検討することは中小企業の経営改善においても非常に重要な戦略となります。
・価格の比較に陥らない他のベネフィットを強調する
・値下げをする場合もお客様にプラスアルファの提案で、客単価の維持・向上を検討する
・プレミア感を演出するさらなる強みと品質を追求する
といった対策は是非とも考える必要があります。
もちろん値下げにかかわらず、業務の効率化と原価低減努力は利益に直結する対策ですので並行して検討する必要があるでしょう。
いずれにしても、他社と同じようなサービスを同じように進めると価格競争に陥ってしまいます。
似たようなサービス・商品であっても会社が異なれば違いやメリット・デメリットなどがあるはずです。人の作り出す雰囲気やサポートでも違いが出るでしょう。他社と同じで強みがないという風に感じるのは、自社の特性をまだ深く理解できていない可能性があります。
それは悪いことではなく、経営改善のチャンスが「眠っている」と考えるべきです。
強みは
・お客様へのサポート力
・商品力、品質
・プレミア感、非日常の満足感
など様々な切り口があるはずです。
現状を良く分析してみるとその会社の強みは「商品力」だけでなく、その魅力を引き出す「従業員の営業力」であった、というようなこともあります。様々な切り口で検討することで見えてくることがたくさんあるわけです。
また将来にかけて、強みを作りこむこともできるはずです。
価格競争に陥らない取り組みの検討は中小企業をはじめ小さな会社やお店でも重要です。ぜひ検討してみましょう。
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