政府のIT政策と中小企業のIT活用
政府のIT政策の新戦略が発表されています。
ビッグデータの活用、公共データの民間開放、農業や医療分野へのIT導入といったことが謳われています。
これらはよく見ると新しいものではなく、現在のITの潮流に即したものであるので、トレンドに乗っかったと言えなくもありません。
公共データの民間開放などは既存の事業においても有効な活用方法がたくさん出てくるでしょう。クラウド活用も今後ますます進んでいくものと思いますので、その活用についてはチェックしておく必要があります。
ITは非常に有効なツールであるのですが、その普及には専門技術や活用能力、投資が必要になってきます。大企業のように経営資源が豊富であれば良いのですが、その余裕のない小さな会社では活用が進まない可能性があるのも現実です。そこで起こるIT活用の格差が競争力の差になる可能性もあるわけで、小規模な会社であったとしてもIT活用は是非意識していきたい部分であります。
ITはあくまでツールですので、単に導入すればよいというものでもありません。しっかりとした目的を持って費用対効果のある活用を進めていきたいところであります。
中小企業におけるIT活用は
- 業務の効率化のため
- 情報発信、ユーザや社員、取引先とのコミュニケーションのため
- 情報の活用、分析で経営に活用するため
など活用のレベルにおいてもいくつか分類することができます。
クラウドやビッグデータなどはやりの言葉に流されず自社の目的に沿って活用を検討する必要があります。このように考えると経営戦略に即した取り組みをどうするかという経営の基本重なる部分があることがわかるでしょう。
中小零細企業でもIT活用は十分にできます。
自社の「困った」部分をITで改善できないかという視点で考えてみてください。