中小企業の経営戦略 – ビジョンの立て方

中小企業の経営ビジョンをいかに作るのか

資金調達や、業績向上のためには、経営戦略が欠かせません。しかしながら、多くの中小企業にとってそんなに都合よく経営戦略が出てくるのであれば、苦労はしません。

ご支援している企業様においても、やりたいことは何となくあっても戦略に落とし込めなかったり、目標が曖昧で戦略が総花的であったりなど様々な問題があります。そのようなあいまいさが残ってしまうと、いざ実行の際に、現場では戦略や目標が「使われない」という状態が出てきてしまいます。

創業時などでも資金調達の際に、経営計画を書きますが、それが「資金調達」のための目標になってしまっており、資金調達ができた後は、書いた計画が日々の計画の中で忘れ去られてしまうということが起こってしまいがちです。これでは本末転倒というものです。

経営計画も、経営戦略もいきなりできるわけではありません。経営の仕組みとして、計画や戦略を立てられる組織になっていくためには、そのあたりはある程度の段階を踏んで身に着けていくという考え方も必要になってくるでしょう。

では、具体的にどのようなステップを踏むべきか?

私は、いつも経営戦略の策定のお手伝いをする際には、
 ・現状分析を行い
 ・経営ビジョンを明確にする
というステップを踏むようにアドバイスしつつ、お手伝いしています。

なんだ、簡単だと思われる経営者様は、ぜひ実践してみましょう。わかるけど、具体的にどうすればよいの?という場合はいつでもご相談ください。

まずは「現状分析」

現状分析といっても小さな会社でできないような無茶な取り組みではありません。大規模な市場調査や外部機関の活用なども必要ないですし、投資も必要ありません(使う場合もありますが)。
現状分析とは、まず自社を知るということです。自社の現状がどういう状態なのか、市場の中で実際にどういう位置にいるのかということをできるだけ明確にすることです。
場合によっては耳の痛いネガティブな情報が出てくるかもしれませんが、経営改善のための情報ととらえるとそのような事がわかるだけでも貴重な「経営改善の種」になります。

経営ビジョンを明確にする

現状を踏まえたうえで、自社がどのような方向に向かうべきなのか、3年から5年先をめどに、自社のあるべき形を目標として定義します。経営ビジョンはその後の経営戦略の策定と密接にかかわってきますのでとても大切です。目標や向かうべき方向が定まらなければ、戦略は立てられません。立てたとしても既存の事業や業務の延長線上での目標になってしまいます。
できるだけ具体的に、自社の姿が見えるようなビジョンを考えてみましょう。

自社の経営ビジョンや戦略を策定していくのは、自社の現状ややるべきことに対して「あいまいさ」を排除していくステップだととらえることもできます。あいまいさをなくし、明確なストーリー(仮説)を立てることができた時に、「使える」戦略が見えてきます。

中小企業・零細企業、個人事業主様・店舗経営者様の経営改善のための戦略策定のご支援をいたしております。
いつでもご相談ください。

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