中小企業の経営改善・経営革新を阻害するものとは?
先日中小企業の経営改善・経営革新の話題の中で、組織の不正について書きました。
不正は、「動機」「機会」「正当化」がそろったときに起こるとありました。これを押さえるために、多くの組織が、「機会」を制限する「管理の強化」を行っていると述べました。管理をすること自体が悪いことであるわけではありません。しかしながら、管理が強くなりすぎると弊害も多くなります。
管理を強化すると、ルールが増えるでしょう。ルールが増えれば、それに伴い管理書類や承認の手続きにも時間がかかります。多くの社員が「ルールを守るための時間」に終われ、いつしか「ルールを守るため」の活動が増えてしまいます。極端な話、それが目的になってしまう場合もあるかもしれません。これは本末転倒です。
しかし「自分たちでルールを決めてしっかりとルールに従い業務を行う」事が悪いことでしょうか?どんな企業にもルールがあります。それが悪いでしょうか。
これは難しい問題です。しかしながら企業は答えを出さないといけません。自分たちなりに。何が答えでしょうか。私は一言でいうと「バランス」なのだと思います。