バランススコアカード(BSC)の中小企業への浸透のために。経営改善・経営革新のための留意点

中小企業でのバランススコアカード(BSC)の浸透の留意点

バランススコアカード(BSC)は経営戦略を4つの視点(財務、顧客、内部プロセス、学習と成長)で管理することのできる業績管理手法です。中小企業の経営においても戦略の策定とその管理は重要であり、バランススコアカード(BSC)が有効なツールとなる可能性があります。しかしながら中小企業の経営改善・経営革新にバランスコアカード(BSC)のような手法を新たに導入する場合には留意点もあります。それは以下のようなポイントとなるのではないでしょうか。
 ・経営者自ら戦略の重要性を認識する
 ・全従業員が戦略実現のために貢献が必要であることを認識し、参加すること
 ・バランススコアカード(BSC)でPDCAサイクルをまわすこと

経営者自ら戦略の重要性を認識すること

まずは中小企業の経営者自ら戦略の重要性を認識する必要があります。昔のように「作れば売れる」というような経営環境であれば良いですが、今はそのような時代ではなくなりました。顧客により明確な便益や差別化した価値を提供しなければいけません。需要と供給が逆転した市場の中で明確な戦略が求められてくるということですね。経営者の皆様は戦略をさらに志向していく必要があります。
改めて戦略とは何でしょうか?戦略とは、長期的な視野をもって策定した目標を実現するためにどのように行動し、どのように資源を投入していくのかということ決め、行動できるようにするための考え方といえます。戦略の前提として「長期的な視野をもって策定した目標」と書きました。これは企業においてはビジョンと言えますね。ビジョンと戦略を持つということが中小企業の経営改善・経営革新に必要です。バランススコアカード(BSC)は戦略の実現のため業績を管理するための手法です。その前提としてビジョンと明確な戦略を持つということが必要になるのです。そのことからも経営者自ら戦略の重要性を認識し、組織に浸透させる努力をするということは大切になるわけです。

これは経営者の視点からのポイントとなります。トップダウン思考ですね。バランススコアカードの考え方もどちらかというとトップダウン的な思考を内包しているように感じられます。
それとは逆にボトムアップ思考があり、これは日本のQCをはじめとした経営活動において深く浸透している考え方ですね。バランススコアカード(BSC)においてはこちらも非常に重要と考えられます。ボトムアップ視点からの留意点は次回書きたいと思います。

中小企業・零細企業においても、「戦略」というのは非常に大きなキーワードであると思います。
それは、売れる仕組み造り・売れる企業となるストーリー造りと考えられるのです。
経営者自らの想いのこもった戦略を立ててみませんか?

中小企業・零細企業の経営者様の戦略立案や、目標達成のための経営改善に向けた経営相談を承ります。
企業の実態に即した戦略を考えてみましょう。是非ご相談ください。

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