中小企業経営の見える化 | 顧客への可視化

見える化は伝わってこそ意味があります

前回見える化について書きましたが、見える化の要件として、
 ・明確であること
 ・数値化するなど客観的に見て物事を判断できる表現をすること
 ・対象者にとって、わかるものであること
ということか書きました。

可視化する対象は、業務の目標ごとに異なるわけですが、一番大切なことは、目的に沿った形で、見えるようにしたものの「意図」が「伝わる」ことです。
製造・加工現場で、整理整頓や異常検知のための工夫をしたとしても、それが意図したとおり可視化されていなければ、その取り組みは形骸化してしまうことでしょう。
同じように、顧客に対するマーケティングも最終的な目標として、商品やサービスの強みや魅力を伝えていくために「可視化」をしていくわけですが、それが伝わらないとマーケティングの取り組みに意味がなくなってしまいます。

顧客への可視化という意味では、
 ・商品の魅力
 ・顧客の得ることのできる価値
 ・顧客が解決したいと思っていることに対する解決策>/strong>
 ・プレミア感
 ・顧客が見落としていること
などが見えるようにしないといけませんね。また、顧客への感謝の気持ちや、歓迎の気持ちなども「見えるように」すること。これも「見える化」といえるでしょう。何も製造現場や、経営管理上の可視化だけが「見える化」ではないのです。伝えるべきことを伝える取り組み全般が「見える化」と考えることもできるのです。

店内のPOPや従業員の振る舞い、クリンネス、商品のパッケージ、アフターサービスに至るまで、何を伝えるべきかというテーマをもって考えていくと、取り組めることが出てくるのではないでしょうか。

経営や業務の見える化(可視化)をする際は、
 ・目的を明確にする
 ・現状を整理し、どのような取り組みをするか整理する
 ・取り組みを行い、問題点を整理する
 ・把握した問題点を改善する
というような、PDCAサイクルを回すことも大切です。

考えてみると、この見える化というものは、中小企業の取り組みにおいてもとても基本的なことだと感じませんか?
できることから始めてみましょう

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