中小企業経営の見える化 | 業績アップのために

見える化とは経営を可視化すること

「見える化」というのは、言葉のとおり、経営の状態を可視化する事であります。
経営や個々の業務について、人がわかっていると頭の中で思っている事を、誰にでも見えるようにすることが大事です。見えるようにする際は、漠然とした表現ではなく、以下の点に留意する必要があるでしょう。

 ・明確であること
 ・数値化するなど客観的に見て物事を判断できる表現をすること
 ・対象者にとって、わかるものであること

では、何が見えるようにすることが必要なのでしょうか。見える化ということをする以上は、何かの効果が得られないといけません。その効果とは、見える化するもののもつ目的によって変わってくるものでしょう。では、どのような目的で見える化するのかというと以下のような目的が考えられます。

 ・経営状態を把握する
 ・各種のビジネスの状態(販売・営業・製造工程など)を把握する
 ・マーケティング対象に商品・サービスの魅力が伝わるようにする

状態を把握するというのは、単純にわかるというだけでなく、異常が発生した際にそれがわかるという事がポイントになります。設定した目標を順調に達成できているならば、見えなくても問題はありません。目標達成に障害が発生した際にすぐにそれがわかり、対策を取れることが最も大切になるのではないでしょうか。

対象者ごとに何を見える化するのか

見える化といっても何を見えるようにするのか、誰に対して見えるようにするのかによって内容や表現はずいぶん変わってきます。対象ごとに目的や見せ方を考える必要がありますね。

1.経営の見える化
 対象者: 経営者、管理者 等
 何を見える化?: 業績や、経営計画、経営計画の進捗状況 など

経営の見える化とは大きなカテゴリですが、ここでは、経営層を対象とした見える化と定義すると、業績や経営計画、およびその進捗という事が見えるという事が重要になるでしょう。そもそも経営計画を立てていないというような状態ですと、経営の見える化が難しくなる可能性があります。経営計画と、経営戦略、目標を達成するアクションプランなど、それを見えるようにして、計測可能にすると、進捗確認や問題発生時の対処などが行いやすくなります。

2.ビジネスプロセスの見える化
 対象者: 生産・営業・販売・管理など業務を行う社員 
 何を見える化?: 生産プロセスの異常、在庫状況、生産進捗、販売目標、営業進捗、重点営業対象など

ビジネスプロセスとひとくくりにすると、範囲は広くなってしまいますが、企業の業務内容ごとに見える化するポイントは変わってくるでしょう。
生産・加工をしている場合は、生産進捗や品質の状態、在庫などの状況が見える必要がありますね。作業間違いを起こさないための表示なども考えられるでしょう。営業員の場合ですと、重点顧客リストや、その顧客に対するアプローチ状態、訪問回数、新規顧客訪問件数などを見える化して進捗を把握する必要があるといった具合です。
全て見えるようにしないといけないというわけではなく、業務ごとに重点的に監視すべき項目というものを経営目標に即した形で洗い出し、可視化するという事が必要です。

3.お客様への見える化
 対象者: 顧客
 何を見える化?: マーケティング活動全般

顧客への見える化とは、言い換えるとマーケティング活動全般という事に集約されるかもしれません。マーケティングの目的として、対象顧客に対して、自社のサービス・製品などの価値を伝え、購入していただく動機を持ってもらうようにする取り組みがあります。その取り組みが、顧客に「伝わる」ことが見える化といえます。

見える化で大切な事

見える化は経営改善や経営力アップに有効な取り組みでありますが、当然のごとくその目的を明確にして、見える化をする必要があります。また見えるようにすることで、その対象を「見る」だけではなく、それをさらによくするためにはどうすればよいかという改善をしていくために活用するという意識と、そのための対策を行うための取り組みを業務の中に組み込むことも必要になります。単に見ているだけという状態では、経営は変わらないのです。
また、見える化をする前提として、経営を「見よう」とする意識・姿勢がとても重要になります。自社の現状を見ようとしなかったり、現行踏襲で変わりたくないという意識があると経営を良くすることができません。悪い情報でも見ようとすること、悪い情報だからこそ目を向けることというのが経営改善の種になります。見えるようにすること、見つけられるようにすることという意識で経営はさらに良くなるのです。

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