中小企業の販路開拓を支援する制度
中小企業にとって受注の拡大と売上増加は常に大きな課題ですね。昨年から中小企業・下請け企業にとって厳しい状況が続いています。このような中でも生き残りのためには新製品・サービスの開発、販路の開拓、コストの削減等の経営改善を行っていかなければなりません。販路開拓という視点で中小企業を支援する仕組みとして、「BMS(ビジネス・マッチング・ステーション」というものがあります。
販路開拓を目指す中小企業にインターネットを利用して取引のあっせんをする機会を作るシステムです。「外注先を探している」、「仕事を受注したい」、「新規取引先を開拓したい」等のニーズに対してマッチングを行うことや、パートナー企業の検索等も行えます。
受注希望・発注希望の企業が登録しており、それぞれのニーズをマッチングするわけですね。インターネットを利用しますので全国という範囲でのマッチングが可能になるわけです。登録料や利用料はかかりません。
インターネットの利用に習熟していない場合は、 各都道府県の下請企業振興協会によるあっせん依頼を行うという方法もあります。インターネットで登録するだけでなく実際にこのような機関に相談することも有効でしょう。例えば、大阪の、(財)大阪産業振興機構ではWEB展示会という形で自社のPRを行えるサービスや販路開拓についての情報提供も行っています。
販路開拓はどのような企業にとっても難しいものです。しかしながら、大企業からの受注をまっているだけではなかなか売上を伸ばすことも難しいでしょう。自社の強みを伸ばしていくということと、その強みにあった市場に資源を集中させていくことが必要です。そのための一つの手段として、このようなサービスを利用できないか、検討する価値はあるでしょう。