中小企業も「構造」を見直して収益向上を実現しましょう
収益を回復するためには、現状の事業の「構造」に何らかのメスを入れる必要があります。単に「売上を10%アップ!」という目標を掲げただけでは実現は難しいのです。
もちろん外部環境の変化によっては実現できてしまうかもしれませんが、それは本来の意味での経営力とは言い難いものがありますね。
多くの場合、苦しい時期を乗り越えV字回復するには、構造改革が必要になってきます。
日本電産は2012年度は減益でしたが、2013年度は大きくV字回復する見通しと発表したようです。長らく続く不況の中で、「収益構造改革」を断行した効果が出る見込みになったわけです。具体的には、構造改革費用を2012年に集中的に投下し、研究開発投資なども積極的に行いつつ、事業ポートフォリオの再構成などを含む収益構造の改革を推進したということのようです。もちろん将来の話ですので、確定ではありませんが、将来を見越した構造改革を推進することが重要であることが見て取れます。そして、短期的には減益となってもその見通しをもって取り組むということが大切ですね。
中小企業の場合は、大きな投資や改革というのは現実問題として難しいこともあるでしょう。
しかし、事業の構造を見直し、「どこに力を入れ、どこを削減していくか」という優先順位付けや、不要な取り組みからの撤退・売却・廃棄などの推進を通じた財務構造と収益構造の改革は十分に可能であります。
短期的には負担が増えるかもしれません。この目の前の負担を嫌がって何もしないとなると負のスパイラルに陥ってしまいます。このような状況を避けるためにも中期的な見通しやビジョンを持って従業員と一丸となり取り組みを進めることが必要ですね。
自社の財務構造・収益構造を見直してみましょう
中小企業や零細企業の経営改善を考える場合には、収益構造・財務構造の改善を目標として戦略を構築することが必要です。目標及び戦略とその実現に向けた取り組みを見える化していくことで、経営改善のための管理が可能となります。大げさなことではなく基本的な取り組みであり、中小企業・零細企業でも十分取り組み可能です。
収益構造・財務構造改善の取り組みに課題などありましたら、気軽にご相談くださいね。