経営改善に向けて戦略の立案
事業目標を策定したら、次はその目標を実現する為の方策を考える必要がありますね。つまり戦略策定です。目標を実現する為にはどのような事が必要となりますか?新商品を開発するのでしょうか?新規の顧客を開拓する為に新市場に進出することでしょうか?インターネットを使用して販売機会を増加することでしょうか?様々な事が考えられます。
経営戦略を考えるとき「戦略≒目標」のような言葉になり、違いがあいまいになることもあるかもしれませんが、「目標」は目指すべき姿であり、「戦略」はそうなる為の方法であると考えればよいでしょう。目標を立てる時に「新市場に進出する」等のような目標を立ててしまうと、戦略との違いがややこしくなるので注意したいですね。
戦略レベル
戦略にも様々なレベルがありまして、以下のようなレベルが考えられます。
・全社戦略
・事業戦略
・機能戦略
上から順に細かくなっていくと考えてよいでしょう。全社戦略では全社で見た時の事業の選択や資源の配分、企業全体での基本方針など大きなレベルでの戦略となると考えられます。事業戦略は個々の事業毎に、全社戦略の方向性に沿った個別の戦略や他社との競争に打ち勝つ為の戦略を策定することになります。機能戦略では、財務・マーケティング・生産・人事等の機能毎の戦略を策定します。
このようなレベル分けをしておりますが、絶対にこのレベルで戦略策定をしなくてはいけないわけではなく、企業のおかれている状況や、行動のしやすさなどを総合的に考えて、戦略策定すればよいでしょう。小さな企業の場合、全社戦略と機能戦略のみで考えることもできるでしょう。
戦略は経営目標と改善の実現のためにベクトルをあわせましょう
戦略は、経営目標・事業目標の実現の為、立てた目標との整合性のある戦略を策定します。様々な戦略が関連を持って、目標に向かって収束するように方向性を合わせることが大切です。
・方向性を合わせること
・ターゲット(目標)を明確にすること
・実現可能な戦略であること
等に留意する必要があるでしょう。
経営の改善の為、効果的な戦略策定をしたいものですね。
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