中小起業の経営 リーダーシップ・全社一丸経営に必要な視点、組織文化、組織風土

中小企業が一丸となって経営をするためには

2011年8月29日。新しい民主党代表が野田さんに決まりました。
政権交代し、民主党政治になってからいろいろ問題が発生し、リーダーシップの欠如した現状に嫌気がさしている人もいるでしょう。
しかし、改めてトップに立った野田さんには頑張っていただきたいと思います。何はともあれ現在は野田さんが首相になるわけです。その中で日本が少しでも良くならないといけない。日本人全てが日本を良くする義務を立場が違えで負っている。そういう視点も必要です。

なぜそんなことを書くかといいますと、良く「あの人のリーダーシップがないから」とか「何も決まらない」とかそういうことは政治だけでなく、経営においても往々にあります。そして最終的に現行踏襲から抜け出せないという結果になる。あるいは、あいまいで総花的な結論や計画策定に至り、それ以降忘れ去られるというようなことになったりするわけです。あるいは、何も決まらないことが批判の種になり、組織風土組織文化が乱れるということも起こります。

こういうことがなぜ起こるのか。

私の経験上、そういうことが起こるのは、「ノット アグリー、バット コミットメント」という考えが抜け落ちているからだと思っています。少なくともそういう要因が一定の影響を与えているように思います。
ノット アグリー(同意できない)、バット コミットメント(しかし、実行・約束する)。これは、議論をしっかりと行うなかで、自分は同意できないが、しかし、決まったことについては、しっかり実行する。ということです。ある意味当たり前です。

働いていて、日々の仕事の中で全ての出来事や決まりごとが自分の同意できることばかりではないはずです。しかし、決まった以上はそれに協力する。それが義務であり、民主主義の基本であると思います。「同意できないならやらなくていい」がまかり通るのであれば、税金も払わなくていいし、買い物する際も高いと思えば、お金を払わなければいいのです。法律で決まっても、同意できなければ守らなければいいのです。このように書けばわかるはずです。そんなことは許されないと。

何もかも自分の思い通りなどということはあり得ません。自由は制限され、責任も伴います。そのような中で集団で何かを行う際には、まずじっくりと話し合い、いろいろな意見を忌憚なく出し合って、その中で一定の決断をすることになります。決断が行われたら、組織はそれに従い行動するのです。一人が従えないから協力しないという態度をとり、それが許されるのであれば、組織は遠からず崩壊するでしょう。これが日本の政治に起こっていることであって、企業においても往々に見られる光景です。私はそのように感じています。

良く「声のでかい人の意見が通る」なんていうことを言ったりします。これがまかり通っている組織においては、組織のコミュニケーション力が低下していたり、決まったことに従わない、決まったことが形骸化しているというようなことが起こっています。これが問題なのです。

ノットアグリー、バットコミットメント。これは、何かを決断した場合に、同意できる人もいれば、そうでない人もいることを前提としています。それは当たり前のことです。しかし同意できない側の人の意見が十分に聞き入れられる機会がない場合、不満は鬱積して、行動に表れてしまいます。それが、組織行動にとっての阻害要因になる場合があるのです。また不満を強権的な思考や権力によって抑え込むような行為もコミュニケーションの阻害要因になります。ワンマンには魅力もありますが、当然ながら弊害もあります。弊害に対する取り組みを怠れば、長期的には悪い芽が育ち始めます。

逆に、同意できないから従わなくても良い。これは許されないことです。意見も不満も反対意見も歓迎されますが、決定事項を無視することは良いことではないという意識付けは大切な取り組みです。
(当然のことながら、コンプライアンスに反する行為について同意せず、協力しないという行動は例外です。組織が一丸となってコンプライアンス違反をするなどということがあれば、その企業は崩壊するでしょう。上記の議論は当然のことながら、コンプライアンスの範囲内でのことです。)

中小企業・零細企業の経営の現場で以下のようなことができているかチェックしてみてください。
・企業では、何かの変化を起こす取り組みや、意思決定が行われているか。
・その際、従業員や関係者に周知徹底して議論をする場が設けられ得ているか。
・何らかの意思決定をする際に、議論に参加する人しない人が極端に分かれていないか。
・決まったことは全社員で一丸となり行動できているか。
・その取り組みの中で問題が発生した場合も忌憚なく議論ができる風土があるか。

そのようなことについて見直した時に、問題はないでしょうか。
これは、組織の理念、組織の文化・風土にも関わる問題であり、ある意味取り組みがいのある課題でもあります。

自社は、コミュニケーションが活発ですか?社員が前向きに仕事ができていますか?

理念や文化の浸透が図れていない場合は、粘り強い取り組みが必要かもしれません。まずは経営者と社員が忌憚なく話し合う場を設けるようなことから始めないといけないかもしれません。
難しいと思うかもしれませんが、効果が出だせば、社員自ら能動的に動いてくれるようになるでしょう。どんどん活性化されていきます。

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