有給取得率の現状と中小企業の経営改善

有給取得状況はいかがですか?

東洋経済オンラインにて有給休暇取得率トップ300というものが公開されていましたね。

厚生労働省の調査では有給消化率の平均は49.3%、それに対して今回の調査では平均で51%のようで、調査方法や範囲が異なると思いますが、似たような結果になっています。

業種的には製造業などは比較的消化率が高く小売業などは低い結果になっています。

比較的規模の大きな企業でこのくらいですが、中小企業ではどうでしょうか?会社によっては有給も自由に取れない状況になっているというのはあり得ることですね。

 

なぜ有給休暇が取得できないか

いま取得率が低いから、今期から100%取得できるようにする!と言っても実際にはそんな簡単にできません。

休暇が取れない原因を探っていきそれに対する対応をする必要があります。有給に限らずいろいろな経営改善をする上で必要な姿勢です。

有給休暇が取りにくい原因がどこにあるでしょうか?

・日々の業務がギリギリで回っている

・クレーム・トラブル対応が多く、休暇が取りにくい

・急な仕事が入る場合が多く、休日出勤も多い

など業務面の問題もあるかもしれません。

また、

・休みを取りにくいふんいきがある。

といった形で、企業文化に問題がある場合もあるかもしれません。

 

自社の現状を正しく把握し、対応方法を考えてみましょう。

 

有給が取れる状態というのは、

  • 通常の休暇も取れている
  • 過剰な残業がない状態
  • 業務がコントロールされている
  • トラブルなども柔軟に対応できる
  • 業務の無駄、ムラを削減する取り組みを続けている
  • 休みを取ることに協力的な文化

などが揃うことで少しずつ改善していくものです。

そして、上記の状態というのは企業として効率も高く収益性も高くなっている可能性があります。

目指すべき目標としても良い形だと考える方が良いでしょう。

有給を増やすことで、業績が悪くなると考えているのであれば、それは全くの逆であると認識することから始めましょう。有給を取れるほどに業務が効率化し、付加価値の高い仕事ができるようになりたいと考え経営改善することで経営力は向上するものです。

 

とはいえ、日々の業務に振り回され、業績も悪いという経営者様も多いでしょう。

経営改善は時間のかかる取り組みです。小さな改善から始めましょう。

いつでも経営相談承ります。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です