ほう・れん・そう | 中小企業の組織活性の基本

基本的な報告・連絡・相談(ほう・れん・そう)の大切さ

福島第1原発2号機で一時臨界が起きた可能性があるというニュースがありました。実際は大きな危険があるわけではなさそうではありましたが、原子力安全・保安院から報告が遅れたとのことで問題になっていましたね。

報告の遅れは場合によっては初動の遅れになってしまいかねません。
何でもかんでも報告すればよいというわけではないかもしれませんが、万が一にも安全に懸念が生じるような事態については報告した方が良いだろうと感じますし、こういう状況において、毎度毎度報告の遅れが指摘されるという事に反省が必要であると感じます。このような基本的な事には注意を払い、組織を良い方向に導いてもらいたいものです。

基本のキとも言えますが、「報・連・相」が重要と改めて感じます。報告・連絡・相談ですね。
こういうところで指摘をされるくらいですし、意外とできていないところが多いのです。

中小企業・零細企業の組織作りにおいても基本要素の一つになると思いますし、社員教育や文化の創出という点でも目を向けるべきだと思います。

「ほうれんそう」が自然にできている組織はそれだけ活性化されたものであります。
では、このような基本行動がなぜできないのかと考えると、

 ・悪い情報を歓迎しない組織文化
 ・報告、連絡、相談する動機がない

等が考えられます。

2つの事項は関連している内容でもありますが、悪い情報を歓迎せず、問題の報告や連絡・相談をした場合に、懲罰的な言動がまかり通ったり、報告者に過度なプレッシャーや追加の仕事を与えてしまうような業務の仕組みや文化が浸透している場合、報告者になんのメリットもなく、ほう・れん・そうの文化は浸透しないでしょう。

問題点を報告したところ、上司が起こりながら、報告者を攻め立てて、追加の報告書を出すように命令したり。。。というようなことはありがちなことです。気持ちは分からなくもないですが、報告者からすると相談するモチベーションが下がるというものです。

そもそも、悪い情報を歓迎というのは表現として少し違和感があるかもしれませんが、このような情報は意思決定を行うマネジメント層や、経営者にとって貴重な情報であるはずです。

意思決定が必要な情報として、貴重な情報の順位をつけるとすると、
 1.予想に反して、悪い情報、突発的な悪い事象の情報
 2.予想通り、悪い情報
 2’.予想に反して、良い情報
 3.予想通りの情報(予定通り)

ではないでしょうか。平穏な経営状態が続いている場合、報告等は、「予定通り、良い状況です」の一言で済むはずです。
もちろん経営者としては、それに越したことがないかもしれません。平和です。しかし、それ自体に意思決定は必要ないため、意思決定という範囲においては、価値は低いという評価もできます。

しかしながら、実際の経営ではそうではなく、突発的な状況が発生し、それに対しての意思決定が必要なことが多いです。それは悪い情報であったり、幸運にも良い情報で会ったりするかもしれません。予想・予定に反している情報については、良い・悪いを問わず報告が必要です。特に悪い情報は非常に大切な情報であるはずで、目標を達成するためには、悪い情報に対応し、悪い状況を回避し続けるだけで目標を達成できるといっていいくらい重要なはずです。

ところが、多くの組織において、1の悪い情報が「悪いもの」として扱われ、その情報を提供した人を「悪い人」であるかのように扱われる場合があります。これでは、報告・連絡・相談は定着しないと想像できないでしょうか。

基本的な事には非常な力があると思います。報告・連絡・相談。中小企業の組織の活性化のきっかけとしても非常に良い取り組みであると思います。
人を中心とした経営改善を考える時に、このほう・れん・そうができているかどうかはとても良い視点です。是非目を向けてください。組織活性についてのご相談もいつでもお受けいたします。気楽にご連絡下さい。

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