中小企業の経営にも大きな影響 | 冬の節電対策の取り組み
経済産業省より、冬の節電対策に関する資料が公表されております。中でも関西と九州では目標数値を示して節電要請が出されておりますので、中小企業をはじめとする事業者におかれましても、今年の冬の節電対策が引き続き求められてきます。
関西においては、12月19日~3月23日の期間で9:00~21:00に10%以上削減。
九州においては、12月19日~2月3日の期間で8:00~21:00に5%以上削減。
共に、最大電力(kW)での削減であり、電力使用量(kWh)ではありません。
中長期的に日本の電力供給をどのように実現していくのかという話とは別に短期的な節電対策は必要です。このような状況の中での節電を単に義務として考えるだけではなく「経営改善」「コスト削減」のための見直しのチャンスと考えて取り組んでいきたいところです。
中小企業においてどのような改善ポイントがあるか
節電の対策は経営資源が乏しく今までも継続的に改善してきた中小企業の経営においては厳しい取り組みになるかもしれませんが、改めて現状を見直して改善ポイントを探ってみましょう。
多くの場合、事業所において多くの電力を使用しているのは、
・照明
・空調
・OA機器
・その他生産・保管の設備(冷蔵施設や生産設備)
です。製造業における生産設備の停止は非現実的ですが、シフトの工夫など取り組めるところは見直したいですね。
その他、一般的には、不使用エリアの電気を消灯、照明の間引き(費用が許せばLED化も)、OA機器も使用していないものは電源を切ること、ノートPCではピーク時間帯はバッテリー駆動を中心とするなど改めてできることを確認しましょう。
また、設備メンテナンスという意味では空調のフィルター清掃などもできますし、エアフローを妨げないようにオフィスの整理整頓を心掛けることも考えられます。
このように見ていくと、経営における3S(整理・整頓・清掃)や、継続的な改善の活動に通じるものがあります。視点を変えると、このような取り組みも経営改善と考えられるようになってきます。
経営の効率化、経営改善という視点からも節電対策を見直してみましょう。