外部環境に依存しない収益構造を

本業で儲けられますか?

円安をはじめとした経営環境の変化は輸出企業にとって大きな恩恵となっていますね。日本はどちらかというと輸出型の製造業が多いわけですので、収益面でプラスになる企業が多いような印象があります。

先日ソニーの決算発表でもその影響は見られ、今季は最終黒字となったようです。為替の影響がプラスに働いたわけですが、考えて見ると、これまでいかにすさまじい円高の中で日本の企業が苦しんできたのかということを表しているのかもしれませんね。

 

しかしながら、黒字の中身も大切であります。ソニーの決算の内容をみますと連結では大きな黒字になっていますが、これは為替の影響や金融分野での利益が大きいようです。デジタル機器をはじめとした本業と言える部門はまだまだ苦しく減収となっている分野も多いことが見て取れます。

 

円安の恩恵は無限ではないことを考えると早急に本業での収益立て直しが必要なわけです。

これは中小企業・零細企業の事業においても同じことが言えます。

外部環境に依存した収益構造の中では、

  • 為替の変化による収益の変化
  • 特定取引先に依存した収益の変化
  • 資金調達に絡んだ銀行との関係性に依存した事業構造
  • 特定商品・サービスに依存した収益の変化

といった形で外部の環境変化により自社の経営が左右されすぎる状態が起こり得ます。本当に自社の強みが確立していればその影響からも脱することができるのですが、そうでない場合は、苦しい。。となります。

 

  • 自社の強みを明確にし、活かす
  • 顧客が誰かを明確にし営業強化する
  • 付加価値の高い商品、サービスづくり
  • 変化に目を向け柔軟に対応する

といったことは経営戦略上のテーマになり得ますね。

 

外部環境が良くなって「ホッと」しているということはありませんか?

当然それは悪いことではありませんが、今こそ自社の経営基盤を立て直す瞬間なのです。

ホッとして、このままこの状態が続いてほしいと願っているだけでは早晩苦しくなる可能性が高まります。今が経営改善のチャンスだと考えて前向きに進んでいきましょう。

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