経営理念とは
会社に明文化された経営理念はあるでしょうか?ないという中小企業の方も多いかもしれませんね。よくよく聞いてみると明文化していなくても会社に対しての強い「想い」は持っておられることが多いですね。
では経営理念とはなんでしょうか?なんとなくはわかりますが、意外とあいまいになっている言葉かも知れません。
経営理念とは「経営をする上での、企業がこうありたいと思う根本的な考え方や価値観」と考えることができます。
「根本的」な考えということが大切です。経営者と社員が根本的な部分での考え方や価値観を共有できていないとしたらどうでしょうか?経営者や社員の皆さんが大きな選択に迫られた時や困難に直面したときに何をよりどころとして決断をするでしょうか?普段の何気ない業務からいざと言うときの決断まで、企業理念はその行動指針となるものです。
経営理念を明文化する
一人であれば、明文化していなくても理念は心の中に持つことができるでしょう。しかしながら、複数の人が集まった場合には、根本となる考え方は何らかの形で共有したほうがよいでしょう。そのために経営理念を明文化するのです。
明文化すると言っても大げさに考える必要はありません。企業として「こうありたい」と思う姿を言葉にするわけです。「~に貢献したい」「~の企業になる」など普段から考える想いを言葉にします。全社員で共有すべき企業像を今一度整理してみましょう。
企業理念は、企業の方針や経営計画の策定を行う際の基本的な考え方ともなります。経営革新支援を受ける際や、将来の資金調達を行う際のステークホルダーへの説明の際にもその理念は活きてくるでしょう。
企業理念を策定するだけでなくそれを普段から意識して事業の様々な側面に反映し、経営改善に役立てましょう。