中小企業の経営改善 | 聖域を設けず改善しましょう

中小企業の経営改善には、聖域を作らず取り組みましょう

中小企業がいかに利益を獲得していくのか。

それは当然のごとく、

  • 売上を伸ばすこと
  • コストを削減すること

によって実現します。

売上を伸ばすには、新製品・新サービス開発、販路開拓、新規顧客開拓、既存顧客深耕などの取り組みが必要なことは言うまでもありませんね。

そして、売上の増減以上の幅で、コストを削減するということが利益創出の決め手になります。

多くの経営者にとって、100万円の利益を獲得するための苦労が非常に大きなものであることは実感していらっしゃることでしょう。最終の利益率が1%であれば、100万円の利益を獲得するのには、1億円の売り上げを獲得しないといけなくなります。大企業であれば、1%や0.1%程度の売上の増加策で済みますが、中小企業の場合は、そんなに簡単な数字ではありません。

そこで、コスト削減ということになりますが、現在1億円の売上高を上げていて、税引き後の利益率が1%であると仮定すると、売上の99%に相当するお金が出て行っている計算になります。実際問題、ほとんどの企業は1年間の売上の9割以上(100%に近い割合で)がコストとなっていると思います。

そのコストの数%が削減できれば?

コスト削減はそのような考え方に立って行っていきます。1%のコスト削減ができればいくら利益が増えるのか。

売上を増やして利益を増加させるとともに、コスト削減した場合の利益の増加幅はどうなるでしょう?

コスト削減は、その削減額が即利益となり、利益率に跳ね返ってきます。もちろん利益が増えれば、税金も増えるわけですが、売上増加だけで利益を獲得するよりもよっぽど効率的です。

資本面から見た経営の効率性の側面からも、コスト削減の実施は非常に重要です。

ただし、コストは単に無駄というわけではなく、売り上げを上げるために必要であるからこそ使っているものでもあります。

一律10%カットや、単純な人件費削減などをしてしまうと、売上が減るばかりでなく、経営の危機を自ら呼び込んでしまうことにもなりかねません。

広告宣伝費をカットというのも、売上減少につながりかねません。

費用対効果の見極めをしつつ削減を進める「利益創出のための経営行動」こそが本来のコスト削減なのです。

コスト削減を行うためには、

  • やみくもに進めない
  • 聖域を設けない

という考えも必要です。

やみくもに進めないというのは、例えば、「一律%カットの命令」や「非効率なコストカット」のようなものです。非効率なコストカットというのは、例えば、コピーの浦上を使うために、「社員が印刷機の紙を入れ替える」という形で、紙代の節約の代わりにもっと大きな人件費を使うような対策です。資源の有効利用の観点とコスト削減を一緒に考えてはいけない部分もありますが、コスト削減として行っているのであれば、トータルでマイナスになるようなことは「非効率」と言わざるを得ません。

聖域を設けないということも大切です。

人件費のような普段は手を入れないようなコストも見直すべき部分はあります。「無駄な残業を減らすために業務を効率化する」「従業員の頑張りには、成果給で応える」「就業規定をしっかり作り、社員の安心を提供しつつ、人件費の管理を行う」など改善の視点は多くあります。単純な人件費カットは、非常に危険ですが、「従業員と会社のための人件費見直し」という視点は非常に重要です。

多くの中小企業・零細企業が利益の確保に苦しんでいます。

販売促進、マーケティングの改善とともに、コスト削減により実現できることがあります。少しでも改善してみたいという意欲をお持ちであれば、一度ご相談ください。

また、中小企業・零細企業にもできるコスト削減のノウハウをお伝えするセミナーも実施しております。ご興味があれば、一度ご覧ください。

中小企業経営改善セミナー「コスト削減!実感セミナー」

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