バランススコアカード(BSC)の中小企業への浸透のために。経営改善・経営革新のための留意点(従業員の貢献)

中小企業へのバランススコアカード(BSC)の浸透

バランススコアカード(BSC)は4つの視点(財務、顧客、内部プロセス、学習と成長)で策定した戦略を管理するための手法であり、中小企業の経営改善・経営革新に有効です。中小企業の経営で効果を挙げるためにはバランススコアカード(BSC)を組織に浸透させていく必要がありますね。先日は「経営者自ら戦略の重要性を認識すること」がまずは重要であり経営者のリーダーシップで組織への浸透を図っていく必要があります。そのために経営者としてのビジョン・戦略を考えていくことが大切になります。
そして、経営者によるトップダウン的な変化と同様に組織のボトムアップからの意識改革も必要になります。それが「全従業員が戦略実現のために貢献が必要であることを認識し、参加すること」となります。

全従業員が戦略実現のために貢献が必要であることを認識し、参加すること

中小企業の経営改善や経営革新にとって、経営者のリーダーシップは非常に重要であります。リーダーシップを持ってビジョンを示すことで組織が一致団結することができます。同時に従業員もボトムアップ的に戦略についての活発な提案が行えることも大切です。組織の戦略はトップダウン的に決めるばかりではありません。現場で働き、日々顧客の声や課題に直面している社員にこそ考えられる戦略というものもあるでしょう。バランススコアカードは幅広い視点で戦略を策定し、それぞれの戦略についての因果関係を整理し管理していく手法です。企業の経営層のみでバランスの取れた戦略を作成できるわけではありません。
そこで戦略の策定にもボトムからの参画が必要になるわけです。

トップダウン・ボトムアップの両面を重視することはバランススコアカード(BSC)の視点だけでなく会社全体の活性化にも貢献するでしょう。ボトムアップによる経営参加意識を向上させることで全社が一丸となって従業員が貢献意欲を持って業務につくことができるでしょう。そのためには経営者のビジョンや戦略を全社員で共有する必要があります。
バランススコアカードのバランスは経営者と従業員のコミュニケーションの活性化のためにも有効です。同じ手法・思想を共有し、戦略と事業のストーリーを語り合えるようにしましょう。そうすることで、経営者と従業員が同じ方向を見据えて企業の戦略実現のために行動を起こすことができるようになります。

組織が一丸となりPDCAサイクルを回していくことでバランススコアカード(BSC)は中小企業にも浸透していくでしょう。

バランススコアカード(BSC)の中小企業への浸透のために。経営改善・経営革新のための留意点(従業員の貢献)」への2件のフィードバック

  1. BSCは、企業のビジョンや戦略を日々の業務に落としみ、戦略を実現するツールというか方法なんだと思います。BSCにより、戦略が絵に描いたもちになることなく、実行されていくことができると考えます。

  2. buchさん。
    コメントありがとうございます。
    まさにその通りなのでしょうね。BSCは業績向上の戦略達成のためのストーリーを作るツールとして非常に有効であると考えております。

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