中小企業のIT活用でさらなる販売機会の獲得を
現在ではほとんどの企業で何らかの形でITの利用をされているかと思います。しかしながら、企業によっては活用が限定的であったり、ホームページも持っていなかったりする場合もあるかもしれません。インターネットの普及により、電子商取引も比較的簡単に行えるようになり、多くの企業が時間的・地理的制約を超えて取引を実現しています。前回の記事では、業績を伸ばしている企業は、遠隔地も含めて取引先を拡大している傾向があることを書きましたが、ITの活用は、顧客との地理的な隔たりを取り払ってくれる可能性があります。
中小企業白書を見てみますと、電子商取引を活用することで、「取引コストが削減できる」というメリットがあると考えている中小企業が多いことがわかります。また小規模な企業にとっては、「新たな顧客を開拓しやすい」というメリットを感じている傾向があるのがわかります。
また、電子商取引を活用している企業は、活用していない企業に比して収益率が高い傾向にあるようです。このような統計からも、中小企業の販売戦略においてITの活用がますます重要になってきていると考えることができます。
もちろんITを活用したから業績が必ず上がるわけではありません。企業の製品やサービスそのものに魅力があること、顧客のニーズにマッチした取り組みを行うこと、自社の強みを認識し、その強みに経営資源を投入するなどこれまでに述べてきた活動を積み重ねた上でITを活用することで大きな成果が出るということでしょう。
ITを使いこなせれば、有能な営業マンが社内に増えるような効果が出るかもしれません。IT活用と経営改善。見直してみましょう。
参考:中小企業白書