事業活動の前提になりつつある個人情報保護
個人情報保護法が2005年より施行されてから随分たちます。通常の事業活動だけでなくパソコンを使用したり、インターネットによる取引が普及している中で「個人情報を保護」することは非常に重要になっています。個人情報保護に対する取組みが遅れている企業は取引先や消費者から信頼を得られないような場合もあります。中小企業にとっても、非常に重要ですね。個人情報に関する法律が制定され、一般の人も個人情報に関する意識が高まっている中で、企業でも個人情報を守る取組みを行っていく必要があります。中小企業の経営改善・経営革新の一貫としても個人情報を保護する取組みのを行う中で事業を伸ばしていくことが大切です。
個人情報とは
個人情報とはどのような情報でしょうか。
個人情報とは、個人に関する情報で、名、生年月日その他の記述などによって特定の個人を識別できるもの(他の情報と容易に参照することができ、それによって特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)。と定義されています。
氏名だけでは同姓同名の人もいるので、個人情報と言えない場合もあるでしょうが、名前と会社名があれば、個人を特定できる場合があります。名前が分からなくても、特定の情報と参照することで個人を特定できれば、その情報は個人情報と定義されます。よって、個人情報の定義はかなり広範なものになっており、中小企業の経営に関しても大いに関係があるといえます。
意外と多い個人情報に関する事故
普段事業を行っていても個人情報を毀損したり漏洩したりすることはないと思われるかもしれませんが、世の中では意外と沢山の事故が起こっています。USBメモリに個人情報を入れていてそれを紛失したり、ノートPCを持ち出してそれを紛失したりといった事故は意外と多いのです。FAXの誤送信等も十分に考えられるでしょう。
このような事故は、起こってしまうと謝罪するだけではすまない場合もあります。顧客からの信頼に傷がつき、場合によっては取引が停止になってしまう場合もあります。
また個人情報を保護する取組みが行えていないと、取引自体ができない場合もあります。
個人情報を守る取組みを行い、信頼を得ていくことも中小企業の経営改善、経営革新には必要な取組みとなります。そのための取組みとして、法令やJIS規格による枠組みも取り決められています。現在個人情報保護の取組みが十分でない場合は、今後の経営改善の取組みとして個人情報を保護する活動を行っていきましょう。