中小企業の経営改善・経営革新に必要な要素
まだまだ景況は厳しいものがあります。連日のニュースでも円高の進行や株価の落ち込みなど様々な不安要素が見て取れます。中小企業にとってはさらに厳しさが続いているものと予想できます。経営環境は変化しています。変化に適応できない企業はさらに厳しい状況を迎えることになるでしょう。「変化」が求められるのです。それが経営改善・経営革新活動という言葉であったりイノベーションといったりするわけです。ではその変化に必要なこととは何でしょうか。
「手法」としては以前から紹介していたバランススコアカード(BSC)は良いと考えています。バランススコアカード(BSC)の利点はその考え方自体が良くまとまっており、まさに「バランスが良い」事であります。経営の改善に向けての一連の活動をストーリーとして語ることが可能であり、その管理についての具体的な指標を設定しています。
とはいえ、バランススコアカード(BSC)のような手法を導入したからといって自動的に経営改善・経営革新ができるわけではありません。
全社的に目標に向かって努力するような組織・人のつながりを作ることが前提条件と考えられるでしょう。
不正が発生するメカニズムに見る、中小企業の経営改善・経営革新の要件
先日興味深い記事がありました。「「悪いコトをする人がいない組織」を作るための3つの視点」という記事です。これは中小企業の経営改善を行うための興味深い視点であると感じたのです。
不正とは、「動機」「機会」「正当化」がそろったときに起こるといいます。
確かにそうです。不正を行う動機とはなんでしょうか。これは厳しすぎる目標であったり、現在の価値を維持するための競争力の源泉が通用しなくなった場合であったり、そのような変化が不正を行うきっかけになるわけです。
そして不正を行うチャンスや、正当化の理由が見つかれば人は不正を行います。
ここから、不正が起きないためにはこの3つの要素がそろわないようにする必要があるのです。一つでも防げれば不正は抑制できると。
では、どのように対応するのか?記事では多くの企業が「機会」を制限する「管理の強化」を行っているといいます。細かな業務のルールやチャックを増やすわけです。このような管理が強化されると組織は官僚化し、「ルールを守る為の」組織が出来上がってしまう可能性があります。何かがおかしいですね。
そしてガチガチのルールは組織の硬直化を招きます。これは上記した中小企業の経営改善・経営革新を行ううえでの「変化」のための障害となります。
私は、この不正が発生するメカニズムの深いところには経営改善・経営革新を行ううえでの大切な考え方があると考えるのです。
また続きは後日に書きたいと思います。。