マクドナルドの経営状況と中小企業・小さなお店の経営

外食産業の苦戦と経営改善

マクドナルドの売上・利益が減少傾向で苦戦が続いているというニュースを最近はたびたび見るように思います。既存店売り上げも対前年比で減少状態が続いているようです。

財務的にはかなり安定している企業ではありますが、営業に力がなくなってきている印象が出てきている感はいなめませんね。

 

マクドナルド不振の理由としてよく指摘されているのが「客単価の減少」です。社長もそのことは認識しており、客単価向上策をあれこれ考えてはいるようですが、顧客数が増えていても安いメニューばかり売れる状態が続いているようです。

客単価の減少は飲食店や小売店にとっては非常に大きな課題になります。

価格を下げる場合は、顧客数の増加と原価の低減による効果が値下げ以上に発揮されなければ減収・減益になってしまいます。

集客のための値下げをする場合は、本当に買っていただきたい商品というものが別に存在していないと客単価が下がります。小さなお店の販促を考える場合もその視点が欠かせません。

 

マクドナルドで考えて見ると、ここ最近は客数は増えているにも関わらず単価が下がっているということで、低価格メニューばかりが売れていることが見て取れます。逆にいうと、高価格のメニューを購入する「理由」がお客様にとっては少なくなっているという風な見方もできますね。

 

以前は、低価格メニューとともに、話題性のある商品を投入して客単価を上げるというパターンで収益が上がっていましたが、最近はその「話題性」も少なくなっているように見受けられます。それどころか、店舗カウンターでメニューをなくしたり、60秒サービスを始めるなど、顧客のメリット面でそれほどのインパクトがない施策が続いていたように感じます。

 

中小企業や小さなお店を経営している場合も、このような視点は重要です。

何で集客し、何で利益を取るか。お客様の満足がその結果として増加するか。

そういった視点で仮説を立てて戦略に落とし込むことが欠かせません。値下げも決して悪いものではありません。ただ、値下げをしたら売り上げが伸びると単純に考えているのであれば、それはとても危険です。

 

 

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