資金効率の追求で中小企業の経営改善の視点

CCCって何?

CCCという経営指標があります。キャッシュ・コンバージョン・サイクルの頭文字ですが、仕入れから現金回収までのサイクルの長さを表す指標です。 現金回収までの長さですので、当然短い方が効率が良いということになります。

中小企業の経営においては、資金繰り対策というのは非常に大きなテーマですが、資金繰りを改善する取り組みの中には、現金回収までのサイクルを短くしていくという取り組みが必要になってきますね。

具体的にどのような数値になるかと言いますと、

 売掛金の回転日数

 在庫の回転日数

の合計から

 買掛金の回転日数

を引いて算出します。

数字で例を挙げると、

売上: 100 原価: 50

在庫: 10 売掛金: 12

買掛金: 5

としますと、

在庫回転日数は、10÷50×365=73日

売掛金回転日数は、12÷100×365=43.8日

買掛金回転日数は、5÷50×365=36.5

CCC = 73 + 43.8 - 36.5 = 80.3日

となります。

この場合、仕入をして、在庫になり、売上を計上(売掛金)になって現金として回収されるまで80日ちょっとかかるわけです。こう考えると少し長い気がしてきますね。

これを短くすると、当然現金が入って来る期間が短くなるので資金繰りは楽になります。

 

それでは、どうすればよいか?CCCを10日短くするにはどうすればよいか?と頭をひねることに経営改善の種があります。

・仕入れ過ぎの無駄がないか?

・売掛金の回収がしっかりできているか?

・販売計画をしっかり立てて、営業を進められているか?

などを見直すことはとても良いことです。

単に、仕入れ過ぎるな、と号令をかけるのではなく、CCCのような指標で、現状を「見える化」すると経営上の管理も非常にわかりやすくなりますね。

 

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