例えば個人事業で、お店や飲食店を開業・創業する時に留意すること

開業・創業・起業にはなにより準備が大切です

不景気とはいえ、「自分らしく仕事がしたい」「自分の夢をかなえたい」と願い創業・起業するというのは素晴らしいことだと思います。

例えば、お店を開業するとします。飲食店・喫茶店やパン屋さん、雑貨屋さん、美容室やエステサロン、花屋さんなど業態は様々あるでしょう。

 

でもお店を開業しようと決めたら、その「準備」をしっかり行うということが何より重要です。

開業してから「知らなかった」では手遅れになってしまうことも多々あります。

開業・起業前に準備しておかないといけないものの代表格としては、事業計画が出てきます。お店や会社を起こすためには開業資金が必要ですが、お金を借りるためにも事業計画は必要です。もちろん資金が十分にあったとしても、事業計画は必要です。特に収益面(つまりお金)で、しっかり儲けが出せるのかどうかということについて見通しを立てられるかどうかが特に重要です。

ここで、「見通し」というと、「楽観的」な見通しを立てる人がいます。

事業資金として500万円ほど資金調達をする必要があるとしまして、事業計画を立てる場合があります。

その際に、創業者さんは、当然収支計画も立てるのですが、集客や収入を楽観的に計画してしまいがちになるのです。例えば飲食店で、30席あったとして、昼・夜2回転ずつする。昼は客単価1500円、夜は3000円で、1日の売上は24万円で1月20日として480万円/月などと考えるのは少々楽観的すぎるわけです。(立地条件などにも左右されますが)。

また開店後にかかる費用などの見通しが甘すぎたり、利益が出るようにつじつまを合わせるために数字を構成してしまったり。

事業計画を立てる際には、計画が「楽観的」になりがちな要素がたくさんあります。

それは当たり前の話であり、計画を最初から「赤字」で作るなどというのはあまりないわけで、どうしても「黒字」前提の思考で考えてしまいがちになるのです。

もちろん黒字にすることが大切なのですが、それは「赤字になる要因」をしっかりとつぶしたうえで、裏付けのある計画を作りこんだ結果として黒字になることが大切なのです。

 

ありがちなのが

お店として借りる物件は20万円/月の家賃がかかかり、その他の費用もざっと見積もって、XX万円かかる。だから売り上げはXXX万円/月必要になるので、そのように計画する。

という考え方です。これは単に逆算しているだけです。「逆算だけして、それを計画にしてしまう」のは、計画とは言えません。

もちろん逆算して必要な資金や利益を把握し、計画に落とし込んでいくこと自体は極めて重要です。その「順番」や「落とし込み方」が「黒字ありき」であったり「提出用資料をそれっぽく作るため」だったりしてはいけないということです。

あとは計画を策定するうえで、必要となる費用の把握をしっかりしておくこともとても大切です。

経営者さんの、生活費や税金、保険料など意外と大きな金額が必要になります。そのような部分も含めて計画が立てられるのかどうかということがきわめて重要です。

 

これから起業・創業を目指す人にはその準備期間を大切にしていただきたいと思います。

事業計画策定など気軽にご相談くださいね。

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